プロの将棋棋士、実際に何手先まで読めるのですか?
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この質問は、プロがアマチュアによく訊かれる質問のひとつのようです。
序盤の手の広いところは、結構考えようと思えば手が広がるところかも知れませんし、中盤や終盤によって読みの量も変わってくると思われます。
最近読んだ 今宵、あの頃のバーでという先崎八段のエッセー集にこのことが書かれていましたので紹介します。
先崎8段の ある局面のにおける一例です。
この質問よく訊かれるので、実際数えてみたという内容でした。
局面図で著者の先崎八段が先手で後手が野月7段で先手の番でした。
先崎8段は、ここで65分の長考をして読んだ内容を記載していました。
ざっと内容は、定跡手順を4パターンで110手くらい。
激しくいって収めるパターンを2パターンで60手。
本筋の手のほうを読み 相手が悪手を指した場合の4パターンで60手 その変化で100手
本筋の手を指し進めて250手、さらに有利だと思っている変化も30手ほど
それと成立しないと思われるくだらない手を50手 ほど
これだけ考えて合計すると690手だったというエッセー内容です。
これだけ考えて着手したわけですが、時には、一手も読んでいない手を指されることもあって負けたとか。
まあプロの頭の中はすごいんですよ。
追記: 何手先までというのに答えてなかったので追記します。 記述内容から大体20手~30手くらいのようです。 もちろん局面によって違うでしょうけど。(終盤戦で絶対手順が限られている場合は、もっと増えるでしょう)
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最初に一応確認しますと、将棋の平均手数は
大体115手位だったと思います。
序盤は選択肢が多いので相手の出方を見ながら
10~20手先を読んでるというより
形をイメージしていると思います。
相手の出方によっていくらでも変わりますから、
考えすぎても意味はありません。
ただ、数十手先の形を睨んで
端歩を付くということは結構あります。
中盤では駒を裁きつつ寄せの構図を描くので
有力な変化を中心に20手位先は読んでるはずです。
終盤の寄せは手が限定されるので、30手以上先は確実に読んでます。
NHK杯や銀河戦で、解説者が「詰みですね・・・」
といってたら、30手以上指して詰みというのを
見ました。プロはやっぱりすごいですね!
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中盤で10~20手先くらいまで読むようです。
これでも、枝葉を読むと数百手読むことになります。
(何手先まで読めるかと、何手読むかは違います)
単純計算で、各局面で2手の選択肢を読んでいくと、
10手先では2の10乗で1000手も読むことになります。
20手先だと100万手です。こんなには読めないので、
実際には枝切りをして、いかに無駄な手を読まないか、
が重要となります。
プロが20手先まで読んでも、3手後に読みにない手を
指されることは多々あります。先まで読むことより、正確に
読むことの方が重要、というのはよく言われていることです。
プロは終盤の詰みになると50手先以上でも読めることが
あるようです。また読まなくても詰む詰まないの判断が
かなり正確に勘でわかるようです。プロに将棋を習っていた人の
話では、プロは詰む詰まない、の判断が、(実際に読まなくても)
一目で非常に正確に判断できるのに驚いた、と言ってました。
奨励会員達が詰む詰まないをうんうん言いながら検討している
脇を通った大山名人が、ぱっと見て「それは上が空いているから
詰まないよ」と言ったそうです。で、その後、いくら考えても詰まな
かったという話を読んだことがあります。トッププロは勘も正確なのです。
(koichi_tanimotoさんの回答は、枝葉の手数の
合計であって、○手先ではありませんね。。。)
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