2012年3月23日金曜日

やがて「プロ棋士」は「将棋ソフト」に勝てなくなりますか?

やがて「プロ棋士」は「将棋ソフト」に勝てなくなりますか?


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非常に残念ですが、そうなりそうな気配です。



日本将棋連盟が、プロ棋士が無許可でソフトと公開の対局をすることを禁じて

いるらしいですが、それが如実に現実を表しているのではないでしょうか。



私もつい10年くらい前までは、いろんな将棋ソフトとやってみた結果、まだまだ

ソフトは人間に勝てないだろうと思ってましたが、ここ数年の将棋ソフトの進化は

恐るべきものがあります。



ボナンザというソフトが渡辺竜王と数年前にいい勝負をしました(渡辺竜王

の勝ち)が、渡辺竜王の自戦記には、「私はここで(中略)と指されていたら

自信がなかった。」といったような記述がでてきます。つまり竜王と互角に渡り

あっていた訳です。もちろんそのボナンザに、いま私は全く歯が立ちません。



羽生名人がなんだったかの対談で、「まだまだレベルが低いですから」と発言

したのを、対談相手が「それはソフトの?」と聞いたところ、「いや、人間です

(笑)」と答えております。



読みの量と正確さで全く勝てないし、定跡も相当インプットされているように

感じます。



私はソフトウェア開発の仕事をしている関係で、「ゲームのアルゴリズム」を

研究したことがありますが、強いゲームを作るキーポイントは正確な局面

評価を行えるようにすることなのですが、一昔前のソフトはそれが苦手だった

のが、最近のソフトはそれも正確なのかも知れません。



ひょっとしたらやや不利と判断されるような局面で心理的揺さぶりをかけ

たり、局面を意図的に複雑にし相手のミスを誘い出すために応手の多い

手を選んだり、勝負手を選択するようなアルゴリズムも内蔵されているかも

知れないですね。



そのうち相手の表情もカメラ画像から取り込んで、それも判断材料にする、

なんてソフトが出現するかも知れないですね。



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勝てなくなります。

データーベースをコツコツ充実させていけば、おのずとそのうち勝てるでしょう。



一応コンピューター将棋協会のお偉いさんの言うところでは、4時間ないし5時間ぐらいの持ち時間で7番とか11番とか勝負をしコンピューターが勝ち越せば、トッププロより強くなったと見なしてもいいのではということらしいです。


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何をもって勝ちとするか疑問です。



名人戦のように持ち時間9時間で7番勝負にしたとします。

コンピュータは疲れを知らないので、長引けば長引くほどコンピュータが有利なような気がします。

また、休憩時間や睡眠時間中はコンピュータに思考制限をかけるのか、封じ手はどうするのかといったことも問題だと思います。



いづれにしても、どういう条件でソフトがプロに勝ったとするかです。


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今年のソフトに勝てるプロははたして・・・

3年後には、確実にトッププロの上をいっているでしょう。

そのとき、プロの存在意義が、強さだけではなくなると思います。


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水平線問題とか解決すべき事柄は多々あるが、だとしてもいずれは確実にそうなります。



とりあえず私が死ぬまでには、羽生がコンピューターにまけるところがみられそうです。


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確実に勝てなくなります。



ハードとかルールにもよりますが、この前コンピューター世界大会を制したGPSという東大が開発したソフトは、将棋クラブ24のレートで3500少々です。

参考程度に渡辺竜王は3200らしいです。

確かに竜王が真剣に指していたかどうかはわかりませんが、竜王を基準にしなくても、レート3500オーバーは恐ろしい強さです。



仮にGPSが世界大会を制した時と同じコンディション(設備)で、NHK選手権ぐらいの早ざしルールでプロと10戦指せば、好調・不調という概念が無いCPUが恐らく勝ち越すのではないでしょうか。



順位戦のような長い持ち時間の将棋でも、早くて5年、遅くても10年でトッププロレベルに到達するとおもいます。


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もちろんなるでしょうねぇ。

全ての手を計算するならば量子コンピュータなどが開発されないと無理だと思いますけど。


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そうですね。真面目な話あと25年くらいでしょう。



タイトル戦で「名人」対「将棋ソフト」なんて対局が実現するかもね。


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そりゃ当然、そうなるでしょう。

ソフトもどんどん進歩し、それを支えるプログラマーたちの層が厚いです。

いまでも、かなり危ないんじゃないでしょうか。

現在は、プロをちょっと誇大に扱われすぎているので、ソフトにころころ負けるくらいで、ちょうどいいくらいになるのではないかと期待しています。


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それがわかれば、苦労しないと思います。

現代の将棋も進化していますし、将棋ソフト開発も進化しています。



まあでもいつかは勝てなくなるというのが最もな考えで、将棋指しにとってはなかなか認めたくない事実でもあります。

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